まず「いくら必要か」を計算する
サイドFIREを目指すにあたって、一番最初にやるべきことは「いくら資産が必要か」を計算することです。
なんとなく「老後に向けて貯めよう」では、目標がぼやけて続きません。数字を出すことで、毎月いくら積立すればいいかが明確になります。
サイドFIREはいつ達成できるか?
老後資金の計算とは別に、サイドFIREをいつ達成できるかも計算できます。
サイドFIREの達成条件はシンプルです。
「資産収入+副業・事業収入」で生活費をまかなえる状態
計算式はこうです:
(月の生活費 – 副業・事業収入)× 12ヶ月 ÷ 4% = 必要資産額
例えばこんな場合(参考):
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月の生活費 | 20万円 |
| 副業・事業収入 | 15万円 |
| 資産収入で補う不足額 | 5万円/月 |
| 必要資産額(4%ルール) | 約1,500万円 |
つまり1,500万円の資産を作れば、仕事を続けながらサイドFIREが達成できます。
老後資金として必要な資産額(後述)よりはるかに現実的な数字です。
ポイント:
- 副業・事業収入が多いほど必要資産額は少なくなる
- 固定費を削減して生活費を下げると達成が早まる
- 資産が育つにつれて、働く時間を減らしていける
ステップ①:将来の年金額を確認する
まず、将来自分がいくら年金をもらえるかを確認します。
ねんきんネットで確認できます。マイナンバーカードでログインすると、将来の年金見込み額が確認できます。
👉 ねんきんネット
年金の平均受給額(2024年度)の目安:
| 職業 | 月額(目安) |
|---|---|
| 自営業・フリーランス(国民年金のみ) | 約5.6万円 |
| 会社員(国民年金+厚生年金) | 約14.4万円 |
※会社員と自営業の両方を経験している場合は中間の金額になります。正確な金額はねんきんネットで確認してください。
ステップ②:基礎生活費を計算する
次に、老後に毎月いくら必要かを計算します。
家計管理をしっかりやっている方は、現在の支出から逆算できます。老後は子供が独立しているので、現役時代より生活費は下がるはずです。
ここでは月20万円を目安に計算します。
ステップ③:4%ルールで必要資産額を計算する
4%ルールとは:
資産の4%を毎年取り崩しても、資産が減らないという考え方です。インデックス投資の年平均リターンが歴史的に約7%、インフレ率を差し引いた実質リターンが約4%であることから導き出されています。
計算式はこうです:
月の不足額 × 12ヶ月 ÷ 4% = 必要資産額
例えば月14.4万円不足している場合:
14.4万円 × 12ヶ月 ÷ 0.04 = 4,320万円
ステップ④:シミュレーションしてみる
前提条件:
- 必要月額支出:20万円
- 年金受給開始:65歳
- 想定寿命:90歳(25年間)
- 65歳まで:25年間積立
- 年率5%で運用想定
パターンA:フリーランス・個人事業主(国民年金のみ)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 必要月額支出 | 20万円 |
| 年金受給額 | 約5.6万円 |
| 月の不足額 | 14.4万円 |
| 必要資産額(4%ルール) | 約4,320万円 |
| 毎月の積立額(年率5%・25年) | 約7.2万円 |
パターンB:会社員(厚生年金あり)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 必要月額支出 | 20万円 |
| 年金受給額 | 約14.4万円 |
| 月の不足額 | 5.6万円 |
| 必要資産額(4%ルール) | 約1,680万円 |
| 毎月の積立額(年率5%・25年) | 約2.8万円 |
※夫婦の場合は、2人分の生活費と2人分の年金額で計算してください。例えば夫婦2人の生活費が月25万円、年金が2人合わせて月22万円なら不足額は月3万円になります。単身か夫婦かで必要資産額が大きく変わるので、自分の状況に合わせて計算してみてください。
この差を見てください
フリーランスは会社員の約2.6倍の資産が必要になります。
「フリーランスになったら自分で老後の準備をしないといけない」という話はよく聞きますが、これだけ数字で見ると現実の重さが分かります。
だからこそ、早いうちから資産運用を始めることが重要なのです。
私が選んだ方法①:インデックス投資(SP500・オルカン)
必要資産を積み上げるために、私はインデックス投資を選んでいます。
なぜインデックス投資か:
SP500は過去100年間のどの15年間を切り取ってもマイナスになったことがありません。長期・積立・分散という原則に最も合致した投資方法です。
詳しい内容は子供の大学費用の記事で書いていますが、老後資金も基本的な考え方は同じです。
ポイント:
- 証券口座はSBI証券か楽天証券(ネット証券一択)
- 新NISAを最大限活用する
- 長期保有が前提(短期で売らない)
- 余剰資金で投資する
私が選んだ方法②:高配当株投資
インデックス投資に加えて、日本の高配当株投資も始めています。
現在はまだ30万円ほどの投資額ですが、将来的には年間50万円程度の配当金を目標にしています。
高配当株投資とは
業績が安定していて、毎年安定した配当金を出している株に投資する方法です。
株価の値上がり益ではなく、配当金という形で定期的にキャッシュが入ってくるのが特徴です。
注意点:高配当株には安易に飛びつかない
「配当利回りが高い=良い株」ではありません。
高配当株投資で大事なのは:
- 業績が安定しているか
- 配当を継続して出し続けているか
- 財務が健全か
- 将来性はあるか
配当利回りだけを見て投資するのは危険です。業績悪化で減配・無配になることもあります。
高配当株投資は勉強してから始めることを強くおすすめします。安易に手を出さないでください。
投資全体の注意事項
- 投資は自己責任
- 余剰資金で行う(生活防衛資金を確保してから)
- 5年以内に使うお金は投資しない
- 勉強してから始める
- 下がっても売らない(長期保有が前提)
まとめ
- まずねんきんネットで年金額を確認する
- 基礎生活費を計算して不足額を出す
- 4%ルールで必要資産額を計算する
- サイドFIREの達成時期も逆算してみる
- 毎月の積立額を決めてインデックス投資を始める
- 余裕が出たら高配当株投資も検討する
フリーランスは会社員より多くの資産が必要です。でも早く始めるほど、複利の効果で積立額は少なくて済みます。
「いつか始めよう」ではなく、今すぐ年金額を確認するところから始めてみてください。
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タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立4年目。独立後にシングルファザーとなり、仕事と育児を両立中。固定費削減を実践しながらフリーランス生活を継続中。


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