人生の6大固定費、ついに最後の「家」
固定費削減シリーズもいよいよ最終回。
家・車・保険・通信費・税金・サブスクという人生の6大固定費の中で、一番大きい金額を占めるのが「家」です。
ただ、家の固定費削減は持ち家と賃貸で全然違います。正直、持ち家はやることが少ないので、賃貸の方が削減できるポイントが多いです。
今日は持ち家・賃貸それぞれで削減できるポイントを、私の実体験も交えながら解説します。
両方共通:火災保険の見直し
まず、持ち家・賃貸問わず確認してほしいのが火災保険です。
ハウスメーカーや賃貸業者に言われるまま入っていませんか?
それ、結構割高なケースが多いです。
火災保険は絶対必要。でも安くできる
先に言っておきますが、火災保険は必要です。
火事に巻き込まれたら、人生が破綻するレベルの出来事。これは私の考えですが、保険に入るべきは「人生が崩壊するリスク」だけです。火災はまさにそのカテゴリーに入ります。
ただし、必要以上に高いところに入る必要はありません。
ハウスメーカー・賃貸業者おすすめは割高の傾向
特にハウスメーカーや賃貸業者が勧めてくるものは、高いわりに保証が薄いことが多いです。
火災保険の相場は:
- 格安プラン:約3,000円/年(最低限の保証)
- しっかり保証:約8,000円/年
自分が入っている保険が、この相場と比べてどうなのか確認してみてください。
賃貸は契約書を確認してから
賃貸の場合、勝手に火災保険を変えられない契約になっていることもあります。
まずは賃貸契約書を確認。変更可能であれば、保険比較サイトで相見積もりを取って、乗り換えを検討しましょう。
保険比較サイトで複数社を一気に比較すれば、同じ保証内容で半額なんてことも普通にあります。
持ち家の場合:やることは2つだけ
持ち家の固定費削減でできることは、正直あまり多くありません。ローン見直しは別記事にするとして、ここでは毎月払っているインフラコストの話をします。
① プロパンガスの料金を見直す
都市ガスなら料金が規制されていますが、プロパンガスは業者が自由に価格を決められます。
そのため、相場より大幅に高い料金で契約させられているケースが非常に多いです。
日本ガス協会の相場確認サービスを活用
「一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会」のような団体が、地域ごとの適正価格を公開しています。
自分の料金を見て、明らかに高ければ業者変更の交渉をしてみましょう。
ちなみに私も一度見直した結果、月2,000円ほど安くなりました。年間24,000円の削減です。
② 電気は旧電力をおすすめ
2016年の電力自由化以降、新電力と旧電力が選べるようになりました。
一見、新電力の方が安く見えるのですが、私は旧電力をおすすめします。
理由:新電力は価格変動が大きすぎる
新電力の多くは、市場連動型の料金プランです。
- 電気が余っている時期は確かに安い
- でも電気が逼迫する時期は爆発的に高くなる
- 最悪、月の電気代が2〜3倍になるケースも
2022年の電力危機では、新電力を使っていた人が月の電気代10万円超えという事例もありました。
家計管理は「予測できる支出」にすることが大事。新電力の料金変動リスクは、家計管理をぐちゃぐちゃにします。
少し高くても、旧電力の安定した料金の方が家計管理には向いています。
賃貸の場合①:今住んでいる家の家賃交渉
賃貸の方が削減できるポイントは多いです。まずは今住んでいる家の家賃交渉から。
日本では家の価値は古くなるほど下がる
日本の家は、古くなるほど価値が下がるのが基本です。家賃もそれに応じて下がっていくべきなのに、契約時の家賃のまま何年も住んでいる人が多いです。
相場を調べて家賃交渉してみよう
SUUMOやHOME’Sで、同じエリア・同じ広さ・築年数が近い物件の相場を調べてみてください。
もし自分の家賃が相場より高ければ、
「現在の相場は◯◯円ですので、家賃を◯◯円にしていただけませんか」
と大家さん(もしくは管理会社)に交渉してみましょう。
大家さんも「退去」より「値下げ」を選びやすい
家賃交渉って気が引けますが、実は大家さんにとっても値下げの方が得なケースが多いです。
退去されると:
- リフォーム代(数十万円)
- 広告費(家賃1ヶ月分)
- 空室期間(最低1〜2ヶ月は家賃ゼロ)
これだけのコストと機会損失が発生します。なので、多少家賃を下げてでも長く住んでもらう方がトータルで得なんです。
ダメ元で交渉してみる価値は十分あります。
賃貸の場合②:これから借りる人向け・初期費用を下げる
引っ越しのタイミングで初期費用を抑えるコツです。
① 仲介手数料は0.55ヶ月分が法律の原則
宅地建物取引業法では、仲介手数料の上限は「家賃の0.55ヶ月分」(税込)と決められています。
※正確には「家賃の1ヶ月分+税」が上限ですが、片方からは0.55ヶ月分まで(残りは借主の承諾が必要)
ところが、多くの不動産業者が:
- 「当社の規定で1ヶ月分頂戴しています」
- 「広告費込みです」
- 「事務手数料として別途◯万円」
などと法律を無視した上乗せをしてきます。
家賃10万円の物件なら、0.55ヶ月分(55,000円)か1.1ヶ月分(110,000円)で、5万円以上の差が出ます。
「借主の承諾が必要です」ということは、承諾しなければ0.55ヶ月分で済むということ。はっきり交渉しましょう。
② 家賃・共益費は交渉前提の設定
家賃・共益費は、交渉が入る前提で少し高めに設定されていることが多いです。
近隣物件の相場を調べて、相見積もりを取ってみましょう。
「他の物件は◯万円でした」と伝えるだけで、月数千円下がることがあります。
③ 害虫駆除・室内消毒は断ろう
賃貸契約でよく乗せられてくるのが、害虫駆除・室内消毒などのオプションサービス(1〜3万円)。
実態としては:
- そもそも実際にはやっていない
- 市販の消臭スプレーを1回吹くだけ
- 効果が数日しか持たない
こんなケースが多いです。
「要りません」とはっきり断る。これだけで数万円浮きます。
賃貸の場合③:退去時のぼったくり対策
ここが一番重要。退去時にぼったくられるケースが本当に多いので、しっかり自己防衛しましょう。
基本:国土交通省の原状回復ガイドラインに基づいて交渉
前提として、退去時の原状回復は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が基準になります。
- 経年劣化・通常損耗は借主負担ではない(大家負担)
- 借主の故意・過失による損耗のみ借主負担
- クロスは6年経過で残存価値1円(ほぼ負担なし)
これを知らないと、本来払わなくていいお金を請求されることになります。
自己防衛の6つのコツ
① 入居時に部屋の状態を写真・動画で記録
入居したその日に、部屋の隅々まで撮影しておきましょう。傷・汚れ・設備の状態を全部記録します。
退去時に「最初からあった傷」を証明できれば、それは借主負担になりません。
② 退去時のやり取りはメール・録音で残す
電話や口頭で話すと「言った言わない」になります。全部メールか録音で記録。
「後で確認したいので、メールでやり取りさせてください」と伝えればOKです。
③ 退去時も部屋の状態を写真・動画で記録
退去時にも同じように撮影。退去日時が分かる形で記録を残します。
④ 退去立ち会いはしない
これ、意外と知られていないのですが、退去立ち会いは義務ではありません。
立ち会うと、その場で「ここ傷がありますね、◯万円です」と言われて、雰囲気で押し切られがち。
「立ち会いは致しかねます。鍵はレターパック等で返送します」とメールで伝えれば、それで問題ありません。
⑤ 解約申請書は管理会社のものを使わない
管理会社が用意する解約申請書には、借主に不利な条項が書かれていることがあります。
- 「原状回復費用に同意する」
- 「立ち会い結果に異議を唱えない」
- 「敷金返還について争わない」など
自分で解約申請書を作成して提出するのが安全です。ネットで「退去通知書 テンプレート」で検索すれば出てきます。
⑥ 清算書は金額に合意できるまでサインしない
退去後に送られてくる「敷金精算書」や「原状回復費用請求書」。
金額に納得できなければ、絶対にサインしないでください。
サインしたら「同意した」扱いになります。不明瞭な項目があれば、見積書の明細を請求し、ガイドラインと照らし合わせて交渉します。
持ち家vs賃貸は別記事で
持ち家と賃貸、どっちがいいの?という話は持ち家vs賃貸|私が賃貸派を選ぶ理由で書いています。私が賃貸派を選ぶ理由を、実体験とともに詳しく書いたので、そちらも読んでみてください。
まとめ:家の固定費は「知ってるか知らないか」で数十万円変わる
今回の記事のポイントをまとめます。
両方共通:
- 火災保険は必要だが、割高なプランに入りがち。相場3,000〜8,000円/年。保険比較サイトで見直し
持ち家:
- プロパンガスは相場確認で月2,000円下がることも
- 電気は旧電力推奨(価格変動リスク回避)
賃貸・今住んでいる家:
- 相場を調べて家賃交渉。大家も値下げの方が得なケースが多い
賃貸・これから借りる:
- 仲介手数料は0.55ヶ月が原則
- 害虫駆除・室内消毒は断る
- 家賃・共益費は交渉前提
賃貸・退去時:
- 国交省ガイドラインを根拠に交渉
- 入居時・退去時の写真記録
- メール・録音で証拠を残す
- 退去立ち会いはしない
- 解約申請書は自分で用意
- 清算書は納得できるまでサインしない
家の固定費は、知っているか知らないかで数十万円変わる世界です。
「なんとなく言われた通り払っている」という方は、ぜひ一つずつ見直してみてください。
固定費削減シリーズ(完結)
固定費削減シリーズの全記事です。
- 【固定費削減①】車にかかるお金を見直そう
- 【固定費削減②】保険の見直しで年間数十万円の節約
- 【固定費削減③】スマホ代を月2,000円台にする方法
- 【固定費削減③続き】光回線・Wi-Fiの選び方
- 【固定費削減④税金編】サラリーマンが生涯5,000万円取られている事実と節税対策
- 【固定費削減⑤サブスク編】サブスクは増えすぎ注意!私が契約している7つのサブスクを公開
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タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立4年目。独立後にシングルファザーとなり、仕事と育児を両立中。固定費削減を実践しながらフリーランス生活を継続中。


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