【固定費削減⑥家編】持ち家・賃貸で変わる家の固定費削減術と退去時のぼったくり対策

お金・節約
  1. 人生の6大固定費、ついに最後の「家」
  2. 両方共通:火災保険の見直し
    1. 火災保険は絶対必要。でも安くできる
    2. ハウスメーカー・賃貸業者おすすめは割高の傾向
    3. 賃貸は契約書を確認してから
  3. 持ち家の場合:やることは2つだけ
    1. ① プロパンガスの料金を見直す
      1. 日本ガス協会の相場確認サービスを活用
    2. ② 電気は旧電力をおすすめ
      1. 理由:新電力は価格変動が大きすぎる
  4. 賃貸の場合①:今住んでいる家の家賃交渉
    1. 日本では家の価値は古くなるほど下がる
    2. 相場を調べて家賃交渉してみよう
    3. 大家さんも「退去」より「値下げ」を選びやすい
  5. 賃貸の場合②:これから借りる人向け・初期費用を下げる
    1. ① 仲介手数料は0.55ヶ月分が法律の原則
    2. ② 家賃・共益費は交渉前提の設定
    3. ③ 害虫駆除・室内消毒は断ろう
  6. 賃貸の場合③:退去時のぼったくり対策
    1. 基本:国土交通省の原状回復ガイドラインに基づいて交渉
    2. 自己防衛の6つのコツ
      1. ① 入居時に部屋の状態を写真・動画で記録
      2. ② 退去時のやり取りはメール・録音で残す
      3. ③ 退去時も部屋の状態を写真・動画で記録
      4. ④ 退去立ち会いはしない
      5. ⑤ 解約申請書は管理会社のものを使わない
      6. ⑥ 清算書は金額に合意できるまでサインしない
  7. 持ち家vs賃貸は別記事で
  8. まとめ:家の固定費は「知ってるか知らないか」で数十万円変わる
  9. 固定費削減シリーズ(完結)

人生の6大固定費、ついに最後の「家」

固定費削減シリーズもいよいよ最終回。

家・車・保険・通信費・税金・サブスクという人生の6大固定費の中で、一番大きい金額を占めるのが「家」です。

ただ、家の固定費削減は持ち家と賃貸で全然違います。正直、持ち家はやることが少ないので、賃貸の方が削減できるポイントが多いです。

今日は持ち家・賃貸それぞれで削減できるポイントを、私の実体験も交えながら解説します。

両方共通:火災保険の見直し

まず、持ち家・賃貸問わず確認してほしいのが火災保険です。

ハウスメーカーや賃貸業者に言われるまま入っていませんか?

それ、結構割高なケースが多いです。

火災保険は絶対必要。でも安くできる

先に言っておきますが、火災保険は必要です。

火事に巻き込まれたら、人生が破綻するレベルの出来事。これは私の考えですが、保険に入るべきは「人生が崩壊するリスク」だけです。火災はまさにそのカテゴリーに入ります。

ただし、必要以上に高いところに入る必要はありません

ハウスメーカー・賃貸業者おすすめは割高の傾向

特にハウスメーカーや賃貸業者が勧めてくるものは、高いわりに保証が薄いことが多いです。

火災保険の相場は:

  • 格安プラン:約3,000円/年(最低限の保証)
  • しっかり保証:約8,000円/年

自分が入っている保険が、この相場と比べてどうなのか確認してみてください。

賃貸は契約書を確認してから

賃貸の場合、勝手に火災保険を変えられない契約になっていることもあります。

まずは賃貸契約書を確認。変更可能であれば、保険比較サイトで相見積もりを取って、乗り換えを検討しましょう。

保険比較サイトで複数社を一気に比較すれば、同じ保証内容で半額なんてことも普通にあります。

持ち家の場合:やることは2つだけ

持ち家の固定費削減でできることは、正直あまり多くありません。ローン見直しは別記事にするとして、ここでは毎月払っているインフラコストの話をします。

① プロパンガスの料金を見直す

都市ガスなら料金が規制されていますが、プロパンガスは業者が自由に価格を決められます

そのため、相場より大幅に高い料金で契約させられているケースが非常に多いです。

日本ガス協会の相場確認サービスを活用

「一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会」のような団体が、地域ごとの適正価格を公開しています。

自分の料金を見て、明らかに高ければ業者変更の交渉をしてみましょう。

ちなみに私も一度見直した結果、月2,000円ほど安くなりました。年間24,000円の削減です。

② 電気は旧電力をおすすめ

2016年の電力自由化以降、新電力と旧電力が選べるようになりました。

一見、新電力の方が安く見えるのですが、私は旧電力をおすすめします。

理由:新電力は価格変動が大きすぎる

新電力の多くは、市場連動型の料金プランです。

  • 電気が余っている時期は確かに安い
  • でも電気が逼迫する時期は爆発的に高くなる
  • 最悪、月の電気代が2〜3倍になるケースも

2022年の電力危機では、新電力を使っていた人が月の電気代10万円超えという事例もありました。

家計管理は「予測できる支出」にすることが大事。新電力の料金変動リスクは、家計管理をぐちゃぐちゃにします。

少し高くても、旧電力の安定した料金の方が家計管理には向いています。

賃貸の場合①:今住んでいる家の家賃交渉

賃貸の方が削減できるポイントは多いです。まずは今住んでいる家の家賃交渉から。

日本では家の価値は古くなるほど下がる

日本の家は、古くなるほど価値が下がるのが基本です。家賃もそれに応じて下がっていくべきなのに、契約時の家賃のまま何年も住んでいる人が多いです。

相場を調べて家賃交渉してみよう

SUUMOやHOME’Sで、同じエリア・同じ広さ・築年数が近い物件の相場を調べてみてください。

もし自分の家賃が相場より高ければ、

「現在の相場は◯◯円ですので、家賃を◯◯円にしていただけませんか」

と大家さん(もしくは管理会社)に交渉してみましょう。

大家さんも「退去」より「値下げ」を選びやすい

家賃交渉って気が引けますが、実は大家さんにとっても値下げの方が得なケースが多いです。

退去されると:

  • リフォーム代(数十万円)
  • 広告費(家賃1ヶ月分)
  • 空室期間(最低1〜2ヶ月は家賃ゼロ)

これだけのコストと機会損失が発生します。なので、多少家賃を下げてでも長く住んでもらう方がトータルで得なんです。

ダメ元で交渉してみる価値は十分あります。

賃貸の場合②:これから借りる人向け・初期費用を下げる

引っ越しのタイミングで初期費用を抑えるコツです。

① 仲介手数料は0.55ヶ月分が法律の原則

宅地建物取引業法では、仲介手数料の上限は「家賃の0.55ヶ月分」(税込)と決められています。

※正確には「家賃の1ヶ月分+税」が上限ですが、片方からは0.55ヶ月分まで(残りは借主の承諾が必要)

ところが、多くの不動産業者が:

  • 「当社の規定で1ヶ月分頂戴しています」
  • 「広告費込みです」
  • 「事務手数料として別途◯万円」

などと法律を無視した上乗せをしてきます。

家賃10万円の物件なら、0.55ヶ月分(55,000円)か1.1ヶ月分(110,000円)で、5万円以上の差が出ます。

「借主の承諾が必要です」ということは、承諾しなければ0.55ヶ月分で済むということ。はっきり交渉しましょう。

② 家賃・共益費は交渉前提の設定

家賃・共益費は、交渉が入る前提で少し高めに設定されていることが多いです。

近隣物件の相場を調べて、相見積もりを取ってみましょう。

「他の物件は◯万円でした」と伝えるだけで、月数千円下がることがあります。

③ 害虫駆除・室内消毒は断ろう

賃貸契約でよく乗せられてくるのが、害虫駆除・室内消毒などのオプションサービス(1〜3万円)。

実態としては:

  • そもそも実際にはやっていない
  • 市販の消臭スプレーを1回吹くだけ
  • 効果が数日しか持たない

こんなケースが多いです。

「要りません」とはっきり断る。これだけで数万円浮きます。

賃貸の場合③:退去時のぼったくり対策

ここが一番重要。退去時にぼったくられるケースが本当に多いので、しっかり自己防衛しましょう。

基本:国土交通省の原状回復ガイドラインに基づいて交渉

前提として、退去時の原状回復は国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」が基準になります。

  • 経年劣化・通常損耗は借主負担ではない(大家負担)
  • 借主の故意・過失による損耗のみ借主負担
  • クロスは6年経過で残存価値1円(ほぼ負担なし)

これを知らないと、本来払わなくていいお金を請求されることになります。

自己防衛の6つのコツ

① 入居時に部屋の状態を写真・動画で記録

入居したその日に、部屋の隅々まで撮影しておきましょう。傷・汚れ・設備の状態を全部記録します。

退去時に「最初からあった傷」を証明できれば、それは借主負担になりません。

② 退去時のやり取りはメール・録音で残す

電話や口頭で話すと「言った言わない」になります。全部メールか録音で記録

「後で確認したいので、メールでやり取りさせてください」と伝えればOKです。

③ 退去時も部屋の状態を写真・動画で記録

退去時にも同じように撮影。退去日時が分かる形で記録を残します。

④ 退去立ち会いはしない

これ、意外と知られていないのですが、退去立ち会いは義務ではありません

立ち会うと、その場で「ここ傷がありますね、◯万円です」と言われて、雰囲気で押し切られがち。

「立ち会いは致しかねます。鍵はレターパック等で返送します」とメールで伝えれば、それで問題ありません。

⑤ 解約申請書は管理会社のものを使わない

管理会社が用意する解約申請書には、借主に不利な条項が書かれていることがあります。

  • 「原状回復費用に同意する」
  • 「立ち会い結果に異議を唱えない」
  • 「敷金返還について争わない」など

自分で解約申請書を作成して提出するのが安全です。ネットで「退去通知書 テンプレート」で検索すれば出てきます。

⑥ 清算書は金額に合意できるまでサインしない

退去後に送られてくる「敷金精算書」や「原状回復費用請求書」。

金額に納得できなければ、絶対にサインしないでください。

サインしたら「同意した」扱いになります。不明瞭な項目があれば、見積書の明細を請求し、ガイドラインと照らし合わせて交渉します。

持ち家vs賃貸は別記事で

持ち家と賃貸、どっちがいいの?という話は持ち家vs賃貸|私が賃貸派を選ぶ理由で書いています。私が賃貸派を選ぶ理由を、実体験とともに詳しく書いたので、そちらも読んでみてください。

まとめ:家の固定費は「知ってるか知らないか」で数十万円変わる

今回の記事のポイントをまとめます。

両方共通:

  • 火災保険は必要だが、割高なプランに入りがち。相場3,000〜8,000円/年。保険比較サイトで見直し

持ち家:

  • プロパンガスは相場確認で月2,000円下がることも
  • 電気は旧電力推奨(価格変動リスク回避)

賃貸・今住んでいる家:

  • 相場を調べて家賃交渉。大家も値下げの方が得なケースが多い

賃貸・これから借りる:

  • 仲介手数料は0.55ヶ月が原則
  • 害虫駆除・室内消毒は断る
  • 家賃・共益費は交渉前提

賃貸・退去時:

  • 国交省ガイドラインを根拠に交渉
  • 入居時・退去時の写真記録
  • メール・録音で証拠を残す
  • 退去立ち会いはしない
  • 解約申請書は自分で用意
  • 清算書は納得できるまでサインしない

家の固定費は、知っているか知らないかで数十万円変わる世界です。

「なんとなく言われた通り払っている」という方は、ぜひ一つずつ見直してみてください。

固定費削減シリーズ(完結)

固定費削減シリーズの全記事です。

関連記事:

タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立4年目。独立後にシングルファザーとなり、仕事と育児を両立中。固定費削減を実践しながらフリーランス生活を継続中。

コメント

タイトルとURLをコピーしました