※保険全般の見直し方については【固定費削減②】保険の見直しで年間数十万円の節約で詳しく解説しています。
保険は「人生が崩壊するリスク」だけに入ればいい
まず私の保険に対する考え方をお伝えします。
保険に入るべきは「人生が崩壊するレベルのリスク」だけです。
火事で家が全焼する、家族の大黒柱が亡くなる、重大な病気で働けなくなる。こういった「起きたら人生が終わる」レベルのリスクに備えるのが保険の本来の目的です。
逆に言えば、貯蓄や資産運用を目的とした保険は不要だというのが私の考えです。
今日は、銀行や保険会社が熱心に勧めてくる「貯蓄型保険」の落とし穴を解説します。
これらの名称がついたら要注意
以下の名称がついた保険は、基本的におすすめしません。
- 養老保険
- 終身保険
- 個人年金保険
- 外貨建て保険
- 変額保険
詐欺ではありません。でも手数料が高く、保障が薄いという問題があります。
① 養老保険・終身保険
「貯蓄もできて保障もある」は本当か?
養老保険・終身保険のセールストークでよく聞くのが「掛け捨てじゃないから損しない」「貯蓄しながら保障も受けられる」というものです。
確かに嘘ではありません。でも実態はこうです。
- 養老保険は死亡時・満期時のどちらでも保険金を受け取れる貯蓄性の高い保険ですが、その分、定期保険や終身保険と比べると保険料は高く設定される傾向があります。
- 養老保険のデメリットは、一般的な生命保険より保険料が高いことや、満期保険金額が払込保険料の総額を下回る場合があること、満期になると保障が終了することが挙げられます。
つまり、保険料が高い割に、払った金額より受け取る金額が少なくなる可能性があるということです。
なぜ保険会社はこれを勧めるのか
シンプルに、保険会社と販売員の手数料が高いからです。
貯蓄型保険は掛け捨て保険と比べて保険料が高額なため、その分、保険会社の収益も大きくなります。「お客様のために」勧めているのではなく、「販売側の利益のために」勧めているケースが多いのが現実です。
正しい選択は「掛け捨て+自分で積立投資」
死亡保障が必要なら掛け捨ての定期保険で十分です。保険料は格段に安く抑えられます。
浮いた保険料の差額を、SP500やオルカンなどのインデックス投資に回した方が、長期的には圧倒的に有利です。
② 個人年金保険
「老後の年金代わりに」と勧められることが多い個人年金保険。
確かに積立の仕組みがあり、老後にまとまったお金が受け取れます。でも問題点があります。
- 手数料が高く、運用効率が悪い
- 途中解約すると元本割れする
- 同じ金額を新NISAで運用した方が、手数料が圧倒的に低く、長期的なリターンが大きい
老後資金の積立は、個人年金保険より新NISAの方が効率的というのが現在の金融の常識です。
③ 外貨建て保険・変額保険
これが一番複雑で、一番気をつけてほしい商品です。
「高金利で運用できる」の落とし穴
外貨建て保険・変額保険は「円建てより高金利で運用できる」という点が売りです。でも実態はこうです。
為替リスクがある:保険金や年金、解約返戻金は受け取るタイミングによって運用成果を得られる場合がありますが、為替相場の変動により保険契約時よりも円高になっている場合、払込保険料の総額を下回ってしまうことがあります。
手数料が非常に高い:変額保険は、保障と運用のそれぞれに手数料がかかります。保険関係費・運用関係費・為替手数料・解約控除など、複数の手数料が重なります。
特に外貨建て変額保険は、初年度の手数料が非常に高く、短期解約すると元本が大幅に目減りすることがよく知られています。長期保有しないと元本すら回収できないことがあります。
なぜ銀行や保険ショップが熱心に勧めるのか
理由は一つ。販売手数料が非常に高いからです。
外貨建て保険・変額保険は、販売した金融機関に入る手数料が他の保険商品より格段に高いとされています。「お客様のために」ではなく、「販売側の利益のために」勧めているケースがほとんどです。
外貨・変額で運用したいなら保険を使わない
外貨での資産運用や株式・債券への投資に興味があるなら、保険という「器」を使う必要はありません。新NISAでSP500やオルカンなどのインデックスファンドを購入する方が、手数料が圧倒的に低く効率的です。
保険の正しい選び方
改めて、私が考える保険の正しい使い方をまとめます。
入るべき保険(人生崩壊リスクへの備え):
- 生命保険:掛け捨ての定期保険(遺族への保障)
- 火災保険:住まいへの備え
- 自動車保険:対人・対物はしっかり入る(ただし車両保険は不要)
※車両保険は「修理費の前払い」のようなものです。しっかり貯蓄しておけば、車が傷ついた時も自分で対応できます。「車両保険に入っていてよかった」という話は宝くじに当たったような話。長期的に見れば、保険料を払い続けるより貯蓄に回した方が得です。対人・対物は「人生が崩壊するリスク」なので必須ですが、車両は物の修理なので貯蓄で対応できます。
入らなくていい保険:
- 養老保険・終身保険(貯蓄型)
- 個人年金保険
- 外貨建て保険・変額保険
- 学資保険(新NISAで代替可能)
- 医療保険(貯蓄で対応)
資産運用は保険ではなく新NISAで:
- 新NISA(年間最大360万円・生涯1,800万円まで非課税)でSP500・オルカンなどのインデックスファンドを積立
- 新NISAを使い切ってなお余裕がある人はiDeCoも検討(ただしそこまでの余裕がある人は多くない)
詳しい保険の選び方については【固定費削減②】保険の見直しで年間数十万円の節約で解説しています。
まとめ:保険は「保障」、資産運用は「新NISA」で分ける
保険と資産運用を一つの商品にまとめようとすると、どちらも中途半端になります。
保障は掛け捨て保険でシンプルに。資産運用は新NISAで効率的に。
この二つを分けるだけで、同じお金でも将来の資産は大きく変わります。
「保険で資産形成」という言葉を聞いたら、立ち止まって考えてみてください。誰のために、その商品を勧めているのかを。
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タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立4年目。独立後にシングルファザーとなり、仕事と育児を両立中。固定費削減を実践しながらフリーランス生活を継続中。


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