はじめに
Tfasで汚水配管やドレン配管などの勾配付配管を修正していると、
「必要なレベルがありません」
というエラーが出ることがあります。
今回は実際の作業で発生した、
- LLを45°エルボ×2へ変更
- 勾配付直管の途中ルート変更
時の対処法をまとめます。
発生した状況
今回発生したのは、勾配付汚水配管の修正です。
チェックバックにて、
「LLは禁止、45°エルボ2個へ修正してください」
との指示があり、
- LL削除
- 45°エルボ×2へ変更
を行おうとしたところ、
「必要なレベルがありません」
エラーが発生。さらに、途中の直管ルート変更時でも同様のエラーが発生しました。
なぜエラーが出るのか?
Tfasの勾配付配管は、
- 勾配情報
- レベル情報
- 接続情報
が強く拘束されています。
そのため、
- 継手変更
- 部分修正
- 途中ルート変更
を行うと、内部計算上でわずかな誤差が発生し、「必要なレベルがありません」となることがあります。
特に、
- LL→45°エルボ×2
- オフセット追加
- 配管途中の曲げ変更
などは発生しやすい印象です。
実務でうまくいった方法
最終的にうまくいったのは、
「修正部分だけ勾配解除する」
方法でした。
実際の手順
① 修正部分前後の直管を少し含めて範囲確保
継手単体だけではなく、前後の直管も少し含めて修正範囲を作成。
② 修正部分のみ勾配解除
ここがポイントです。配管全体ではなく、「変更する部分だけ」勾配解除します。
③ ルート変更・継手変更を行う
- LL→45°エルボ×2
- 途中ルート変更
などを実施。
④ 必要に応じて勾配再設定
最後に勾配確認を行い、必要に応じて再設定します。
今回感じたTfasの特徴
今回改めて感じたのは、
Tfasは「勾配付配管の途中編集」に弱い
という点です。特に、
- 部分修正
- 継手差し替え
- 途中ルート変更
時に、内部拘束が強く、微小誤差でもエラーになりやすい印象があります。
Rebroとの違い
Rebroでは、
- 配管途中を分割
- 配管移動
- ルート変更
を行っても、勾配やレベルを比較的自動追従してくれます。
一方Tfasでは、勾配・レベル・接続の拘束が強いため、「既存勾配を維持したまま途中編集」が苦手な印象があります。
そのためTfasでは、「局部的に勾配解除して修正する」という実務対応が有効でした。
上級者が行っている作図方法について
これは私は普段やっている方法ではありませんが、Tfasに慣れている上級者の中には、
「最初は勾配なしで作図し、最後に勾配設定する」
というやり方をしている方もいるようです。
理由としては、
- 途中編集時のエラー回避
- ルート変更しやすさ
- 継手修正のしやすさ
などがあると思われます。
ただ、私は普段3Dで干渉や納まりを確認しながら作図しているため、最初からある程度勾配を付けた状態で作業しています。
特に、
- 天井内干渉
- ダクト回避
- 既存回避
などは、3D確認をしながらでないと厳しい場面も多いためです。
そのため今回のように、「必要な部分だけ勾配解除」する方法が、自分にはかなり合っていました。
実務的な感想
実際の現場では、
- 既存回避
- チェックバック修正
などで、勾配付配管の途中修正はかなり頻繁に発生します。
そのたびに「必要なレベルがありません」で止まってしまうと、かなり作業効率が落ちます。
今回のように「修正部分だけ勾配解除」を覚えておくと、かなり作業しやすくなると思います。
まとめ
Tfasで勾配付配管修正時に「必要なレベルがありません」が出る場合は、
修正部分だけ勾配解除してから修正する
ことで解決するケースがあります。
特に、
- LL→45°エルボ×2
- 勾配付直管の途中ルート変更
などで有効でした。同じ症状で困っている方の参考になれば幸いです。
関連記事
- 【Tfas】「致命的な問題があり開けません」エラーの原因は図面ではなく”クラウド”だった話
- TfasとRebro、結局どっちがいい?15年使い続けたCADオペレーターが比較する
- CADオペレーターのAI活用術|直接連携はまだ難しいけど、こんな使い方をしています
タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立4年目。独立後にシングルファザーとなり、仕事と育児を両立中。固定費削減を実践しながらフリーランス生活を継続中。


コメント