新年度を迎えた若手現場監督へ
新年度になり、新社会人の方もだいぶ現場に慣れてきた頃ではないでしょうか。
今日は私が現場監督時代の実体験と、個人事業主になった今だからこそ「もっとやっておけばよかった」と思うことを正直に書きます。
同じ後悔をしてほしくないので。
私の入社当初の話
私は大学が建築学科で、その流れでサブコン会社に入社しました。
正直に言うと、設備には興味がありましたし、授業も好きでした。でも現場監督になる気は全然ありませんでした。元々は職人になりたかったんです。
なので入社当初はやる気があまりなく、向上心もありませんでした。先輩に言われたことだけをやって、その日を乗り切ることしか考えていませんでした。
でも個人事業主になった今、あの頃の自分に言いたいことがたくさんあります。
① 設計図の疑問を疑問で終わらせない
設計図を見る機会は毎日ありました。でも当時の私は、疑問に思っても「まあいいか」で終わらせていました。
今は図面を理解できますが、のちにCADで図面を初めて描く時に本当に苦労しました。
あの時もっと疑問を深掘りして、先輩や職人さんに聞いておけばよかったと思っています。
今の時代はAIやWebで調べれば答えが出ます。でも当時はそういうわけにもいかなかった。だからこそ、周りの人に積極的に聞くべきでした。
疑問は疑問で終わらせない。これが基本中の基本です。
② 他人が書いた図面を理解する
最初は自分では図面が描けないので、先輩や上司が書いた図面を使って仕事をします。
当時の私は図面を見るのは写真を撮る時と、職人さんと先輩の伝書鳩をする時くらい。そもそも図面を理解しようというつもりがありませんでした。
これが現場でどれだけ困るか、実体験から話します。
職人さんはすぐ答えが欲しいんです。でも図面を理解していないと、一回一回先輩に確認しなければなりません。職人さんからしたら当然怒ります。
しかも図面を理解していないと、職人さんから言われたことがチンプンカンプンになります。伝書鳩にもなれないこともありました。他業者(建築・電気)から質問されても答えられない。そのうち相手にもされなくなります。
結果として先輩・上司の負担が増えるだけです。
後に私が上司になった時、図面を理解できない若手がいました。職人・他業者から全部私に電話がかかってくるので本当に大変でした。そこで職人さんにこうお願いしていました。
「若手でも分かることは若手へ。私にしか分からないことは私へ。使い分けてください」と。
怒られた経験は無駄ではありません。怒られたからこそ「もっと理解しよう」と思えるようになりました。でも怒られる前から意識できていれば、もっと早く成長できたはずです。
③ 自分の中で工程を組む習慣をつける
言われたことしかやっていなかったので、一日が一瞬で過ぎていって、その日を乗り切ることしか考えていませんでした。
でも工程管理は現場監督の仕事の核心です。そしてこれは今のフリーランスの仕事にも直結しています。
昔からの習慣はなかなか抜けません。だからこそ、若いうちから「今日やること・明日やること・今週やること」を自分の中で整理して動く習慣を身につけておくべきでした。
現場では先輩が工程を管理してくれていたので、自分で考える必要がなかった。でもそれに甘えていたのが失敗でした。
④ その日やったことをメモしておく
今の時代はWebやアプリで簡単に日記やメモが残せます。
現場でやったこと・気づいたこと・失敗したことを毎日メモしておくと、後々大きな財産になります。
1級管工事の試験勉強の時、実務経験の記述が必要になります。その時に「あの現場でなにをやったか」を覚えていれば書けますが、覚えていなければ書けません。
私は記憶を頼りに書きましたが、もっと細かくメモしておけばよかったと思いました。
日々の記録は未来の自分への贈り物です。
⑤ 疑問に思ったことをメモして、AIを活用する
疑問に思ったことはその場でメモしておく。そして後で調べる。
私が新入社員だった頃はAIがありませんでしたが、今の時代に新入社員だったら確実にAIを使っています。
わからないことをAIに聞けば、専門用語でも分かりやすく説明してくれます。先輩に聞きにくいことも、AIなら気軽に聞けます。
疑問をメモしてAIで調べる→理解したら現場で確認する。このサイクルを回すだけで、成長速度が全然違うはずです。
結局、若い頃の習慣が全部今につながっている
現場監督時代にさぼっていたことが、フリーランスになってから全部自分に返ってきました。
- 図面理解の甘さ→CAD作業で苦労
- 工程管理の習慣のなさ→フリーランスの仕事管理に苦労
- メモをしない習慣→試験・仕事で困る
若い頃の習慣は、良くも悪くも一生続きます。
今この記事を読んでいる若手現場監督の方、ぜひ今日から一つだけ変えてみてください。疑問をメモするだけでいい。それだけで5年後・10年後の自分が全然違います。
まとめ
- 設計図の疑問を疑問で終わらせない
- 他人が書いた図面を理解しようとする
- 自分の中で工程を組む習慣をつける
- その日やったことをメモしておく
- 疑問をメモしてAIを活用する
現場監督の仕事は大変です。でもその経験は必ず後で生きてきます。私のように後悔する前に、今日から少しだけ意識を変えてみてください。
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タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立4年目。独立後にシングルファザーとなり、仕事と育児を両立中。固定費削減を実践しながらフリーランス生活を継続中。


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