独立する前、一番不安だったのは「仕事が取れるのか」ということでした。
CADの技術があっても、会社という看板がなくなった瞬間に、自分に仕事を頼んでくれる人がいるのか。その不安は、独立を考えている多くの方が感じていることだと思います。
結論から言うと、私の場合は想定外の人脈から仕事が来ました。しかも独立前から準備していたわけでもなく、ただ「辞めること」を周りに伝えていただけでした。
最初の仕事は「ダクト屋さんの紹介」だった
退職を決めたとき、私は現場で関わっていた人たちに「会社を辞める予定です」と伝えていました。特に仕事をもらおうと計算していたわけではありません。ただ、お世話になった人たちへの報告のつもりでした。
するとある日、協力業者のダクト屋さんから連絡が来ました。
「うちが取引している図面屋さんを紹介しますよ」
想定外でした。その図面屋さんに挨拶に行くと、すぐに仕事を振ってもらえることになりました。しかもその図面屋さんは案件が多く、定期的に仕事をもらえる関係が続いています。
今でも売上の約7割はその図面屋さんからです。独立してすぐに安定した仕事先ができたのは、本当にラッキーでした。
人脈は「辞め方」で決まる
その後も、想定外のところから仕事の連絡が来ました。
- 退職前に声をかけていた大手ゼネコンの設計担当者
- 現場でお世話になった空調業者の協力業者
- そして、元の会社
元の会社から仕事をもらえるとは思っていませんでした。でも、険悪な雰囲気で辞めたわけではなく、最後の現場をきちんとやり切って、後任への引き継ぎも済ませてから退職したことが、信頼につながったのだと思います。
逃げずに最後まで働いたことが、独立後の仕事につながった。
これは独立してから気づいた、大切なことです。
コミュニケーション能力が武器だった
現場監督の仕事は、建築・設計・電気・空調・職人さんなど、本当に多くの人と関わります。私はその中で、意識的にコミュニケーションを大切にしてきました。
CADの技術が特別高かったわけではありません。でも、「この人なら信頼できる」と思ってもらえる関係を築けていたことが、独立後の仕事につながっています。
フリーランスになると、スキルだけでなく人としての信頼が仕事を生むということを強く実感しています。
クラウドソーシングという選択肢もある
独立前、私は「人脈だけでは仕事が取れないかもしれない」と考えていました。その時に調べていたのがクラウドソーシングです。
代表的なサービスはこの2つです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
どちらも登録無料で、CADの仕事を探すことができます。最初は単価が低めの案件が多いですが、実績を積みながら徐々に単価を上げていくことができます。
人脈がない状態でゼロから始める方には、クラウドソーシングで最初の実績を作るのは有効な手段だと思います。
ただ私の経験から言うと、人脈経由の仕事の方が単価も安定しやすく、長期的な関係になりやすいです。クラウドソーシングはあくまで選択肢の一つとして持っておく、という感覚がいいかもしれません。
独立前にやっておくべきこと
私の経験をもとに、独立前にやっておいた方がいいことをまとめます。
①辞めることを周りに伝える
計算せずに伝えるだけでいいです。それだけで想定外のつながりが生まれることがあります。
②最後まで誠実に働く
逃げるように辞めると、その後の人脈が全部消えます。きちんとやり切ることが、独立後の財産になります。
ただし、誠実に退職したことで想定外のデメリットもありました。独立後しばらくの間、担当していた現場に関する問い合わせ電話が結構かかってきました。もちろん給料が出るわけではなく、完全にボランティアです(笑)。誠実に辞めることは大切ですが、退職後の対応範囲については、ある程度自分でラインを引いておくことも必要かもしれません。
③コミュニケーションを大切にする
現場で関わるすべての人が、将来の仕事相手になる可能性があります。
まとめ
CADフリーランスの仕事の取り方に、正解はありません。
ただ私の経験から言えることは、スキルより信頼、計算より誠実さが仕事につながったということです。
クラウドソーシングも活用できますが、まず手元にある人脈を大切にすることが、一番の近道かもしれません。
タケ|サブコン現場監督11年7ヶ月を経てCADオペレーターとして独立。独立後にシングルファザーとなり、仕事・育児・お金を同時に学んだ実体験をもとに発信しています。


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